子宮がんは婦人科のがんで最も多いとされ子宮頸がんと子宮体がんに大きく分けられ、それぞれに検査方法も違ってきます。一般的に子宮がん検診というと子宮頸がんの検査コースが中心になるので、子宮体がんが気になる人は検査内容を医療機関に確認しましょう。30歳代の女性は毎年子宮がん検診を受けることが望ましいといわれています。子宮体がんのハイリスク群とは50歳以上の女性で閉経年齢が高い、出産歴がない、肥満、糖尿病や高血圧、乳がんや大腸がんの家族歴があるなどです。
内診に抵抗があるため検診を敬遠してしまう人も多いようですが、子宮がん検診を受けて前がん状態の段階で発見して治療をすれば、完治する可能性が高いともいわれているので、がん検診によって予防できるということになります。自覚症状があらわれた時にはがんが進行していることが多いのです。子宮頸部細胞診は痛みや出血などの負担もなく簡単に受けることができます。子宮体部細胞診は50歳以上の子宮体がんハイリスク群のがん発見に有用とされていますが、頸部細胞診と違い多少痛みや出血を伴います。
経膣エコーは卵巣の状態をチェックでき子宮がんや卵巣がん、子宮筋腫、卵巣嚢腫などの早期発見に有用で、器具が小さめで痛みをほとんど伴いません。骨盤腔MRIは内診が不要で子宮内部の子宮体がん、子宮筋腫、卵巣嚢腫、卵巣がんをうつしだします。撮影に時間がかかり心臓ペースメーカーなどの金属が体内にある人の場合は検査できないこともあります。